京都・蓮久寺の三木大雲住職のもとには、助けを求める人が絶えない。ポルターガイストに悩まされている、人形をお祓いしてほしい、さまよう霊を供養成仏させてほしい……。そんな自身の体験から、今回はある保育士から相談を受けた“奇妙な実話”を公開。見えない世界に触れることで、あなたの人生も変わる……のかもしれない。「未来って決まっているんですか」
そう尋ねられたのは、大谷さんという知り合いの保育士さんです。
この質問の答えは非常に難しいです。現時点でどのように選択するかによって、未来は変化しますので、そういう意味では未来は決まっていません。しかし、原因があって結果が生じますから、そういう意味では、選択をした時点で未来はある程度決まっているともいえるかも知れません。
「何故そのようなご質問をされるのですか」
私は、ご質問の意図を探りたくて問いを返しました。
「実は、信じて頂けるかどうか分かりませんが……」大谷さんは何故か、とても悲しそうな表情を浮かべながらお話をしてくださいました。
「卓也君」と「なーちゃん」
私の勤めている保育園では、園児を100人ほど預かっているんです。その中には、障害を持つ子供さんが数人おられます。そうしたお子さんを私がお世話することになりました。
というのも、私は普通の保育士さんとは違い、「加配保育士」といって、障害のある園児さんを担当する役目を担っているんです。
加配保育士には、ただ障害をお持ちの子供さんを見るだけではなく、もう一つの役割があります。それは、その子供達の保護者の方々の相談に乗ることです。
例えば、日常の生活のことから、保育園を卒園後、小学校はどこに進学させるべきか、といった事など、多岐にわたって相談に応じます。そんな中、とても不思議な子供さんと出会ったのです。
「怖いよー。お家が壊れるよ」
その子は卓也君といって、発達障害を持っている男の子で、大きな声を突然出したり、時々脈絡のない事を口走る事があるんです。それでも他の子供さんは、小さいお子さんばかりなので、特にそれをおかしく感じる子はいません。ですから毎日、楽しく過ごしてくれていました。
そんなある日、その子のお母さんから、子供のことで相談したいことがありますと声を掛けられたんです。
「普段から脈略のない事を話す子ですから、あまりその内容については気にしていなかったのですが、ちょっと不思議な事を口走っている様な気がするんです」
お母さんのお話によると、夜中に突然、卓也君が「凄く大きいフーフーが来る。怖いよー。お家が壊れるよ」と泣き始めたそうです。
お母さんは「大丈夫よ。お家は壊れないよ」と言うと、お母さんに抱きつきながら眠りについたそうです。
その1週間後くらいに、大型の台風が直撃し、幸い家は大丈夫だったそうですが、その地域に大きな被害があったそうです。卓也君が言っていた「フーフー」とは台風の事だったのではないかと仰るのです。
それは単なる偶然か、それとも……
それは単なる偶然ではありませんかと答えると、お母さんは、それだけではないんですと他の話もしてくださいました。
それは、お友達の家に遊びに行っていた時のことです。お友達と遊んでいると、突然、「あついの嫌い。あついの嫌い」と泣き出しました。
普段からおかしな事を言っては泣き出すことがありましたので、「大丈夫だよ。大丈夫だよ」と言って落ち着かせてから帰宅しました。
その数日後、そのお宅でボヤ騒ぎがあったんです。もしかしたら卓也が「あついの」と言っていたのは、火事を知っていたからではないかと思うんです――。
要するに、お母さんは、卓也君に予知能力のようなものがあるのではないか、もし、それが本当なら、友達や周りの大人に不審がられやしないかと心配されていました。
しかし私は、正直に言いますと、単なる偶然だと思いました。といいますのも、卓也君は、普段からおしゃべりが大好きで、保育園にいる間、ひとりの時でも何かをずっと話しています。ですから偶然発した言葉が、現実の出来事と一致することもあると思ったからです。
保育園での卓也君の言動には、これまで以上に注意しておきますので、何かあったら直ぐに連絡しますとお母さんに伝えました。
次の日から、私は卓也君が話す内容を注意深く聞くようにしました。
「なーちゃん、こんにちは」
「小鳥さん、こんにちは。お花さん、こんにちは」
教室では、ひとりでいつものように、思いついたことをとりとめもなく話している様子でした。
「ちゃんと挨拶できて、偉いね」と私が声を掛けると、「うん。みんな挨拶してくれるもん」そう言ってニッコリと微笑んでくれました。
そして続けて「なーちゃん、こんにちは」と言いました。
私は、保育園に「なーちゃん」と呼ばれている子はいないので「なーちゃんって誰かな」と聞きました。すると、教室の隅の方を指さして「あそこに居るよ」と言いました。勿論そこには誰の姿もありません。
「ねえねえ、なーちゃんは女の子、それとも男の子?」と続けて聞いてみました。
すると卓也君は「人じゃないよ」と答えました。
私は少し怖くなって、「先生とお外で散歩しようか」と彼を抱っこして園庭に出ました。彼を抱っこしたまま聞いてみました。
「ねえ、卓也君、なーちゃんって、名前何ていうの」
「うーんとねえ、なーちゃんはなーちゃんだよ」
そう言って直ぐに抱っこしている私の手から離れたがったので、園庭に降ろしてあげました。
その日は朝から泣き通しだった
このくらいの子供さんにはよくあることだと言い聞かせるように、迎えに来られたお母さんには、このことを話しませんでした。
次の日、卓也君はお母さんに抱っこされ、泣きながら登園してきました。このようなことは今までにも数回ありましたので、虫の居所が悪いのかも知れないと、それほど深く考えずに声を掛けました。
「どうしたの、卓也君」
私がお母さんの手から卓也君を預かると、更に大きな声で泣き出しました。
「先生、すみません。今日は朝からずっと泣き通しなんです」お母さんもそれほど深刻には捉えられていない感じでした。しかし、ここで卓也君は泣きながら、驚くべき言葉を発しました。
「あーん、みんな元気にしていてね。僕は近くに居るからね」
「卓也君、どういうこと?」
私は思わず聞き返しましたが、泣くばかりで要領を得ませんでした。お母さんには後で報告する事にして、そのまま保育園にてお預かりすることにしました。
卓也君が泣き止んだのは、その後20分も経ってからでした。長く泣いて疲れたのか、泣き止むと寝てしまいました。
1時間近く寝ていた卓也君は、目が覚めると機嫌良く「おはよー」と大きな声でいつもの様子に戻っていました。
「もう抱っこして貰えなくなるの」
「卓也君、もう元気になった?」
そう私が聞くと、卓也君は少し悲しそうな顔を私に向けました。そしてその後、視線だけを教室の隅へと向けたのです。
「どうしたの」再び私が聞くと卓也君は今までに無いほど私をじっと見つめてきました。
「あのね。タク君ね、もう抱っこして貰えなくなるの。でもね、全然痛くないって」
そう言いながら、一筋の涙を流しました。
正直とても驚きました。それは、卓也君が我慢をしていたからです。普段、このくらいの年齢の発達障害を持つお子さんは、我慢をすることを嫌うのですが、卓也君は大きな声で泣きたい気持ちを我慢しているのが、手に取るように分かったのです。
思わず、私からは「卓也君偉いね」という言葉が出ていました。それを聞いた卓也君はとても嬉しそうな表情に変わって「うん」と元気に答えてくれました。そしてその元気な返事の後に「なーちゃんが一緒に居てくれるから寂しくなんかないよ」と話してくれました。
何となく嫌な予感を抱えたまま、私はこの事をお迎えに来られたお母さんにお話ししました。お母さんは「そんな話をしていましたか」と、とても悲しそうな顔をされました。
「あの子が言う“なーちゃん”とは、もしかしたら、以前飼っていた犬のことかも知れません」
なーちゃんと名付けられたその犬は、甲斐犬という犬種で、とても頭が良く、生まれたての卓也君の面倒をよく見てくれたそうです。
ある日、公園に行こうとしていたら……
「卓也が泣き出すと、直ぐに横にしゃがみ込み、まるで安心しなさいと言わんばかりに体を擦り付けて寝かせてくれました。そして、卓也が歩き始めると、絶えずその横に張り付くように一緒に居てくれたんです。
そんなある日、公園に行こうと玄関で準備をしていた時、少し目を離した隙に、卓也がひとりで外に出て行ってしまいました。『卓也ー』と大声で呼んだその時、玄関から首輪を抜けて、なーちゃんが外に飛び出して行きました。
私が後を追うと、その先の交差点に卓也の姿がありました。私が再び『卓也』と声を掛けると、卓也はこちらを振り向いて、交差点で立ち止まりました。その瞬間、交差点に1台の車が入ってきたんです。
『危ない!』と私が叫んだ瞬間、キキーという車のスリップする音が聞こえました。
慌てて交差点に行くと、卓也が大声で泣いていました。その先では、なーちゃんが車に跳ね飛ばされて、横たわっていました」
なーちゃんが卓也君を助けてくれたという事でした。そして、その犬が、卓也君には見えて、卓也君を守ってくれているのかも知れないと仰いました。
守ってくれているなら安心ですが、何となく卓也君の言葉が気になりつつも、何事もなく2週間程が経ちました。この頃には、卓也君は“なーちゃん”の話や、泣いてぐずることは全くありませんでしたし、私の思い過ごしだったと思っていました。
保育園からの帰り道
いつもの様に保育園が終わり、お母さんが迎えに来られました。「卓也君、また明日ね」と私が声を掛けると、嬉しそうに何も言わずに頷いてくれました。
その帰り道、飲酒運転の車が歩道に突っ込み、卓也君は命を落としたんです。
その後、悲しみに暮れるお母さんとお話をさせて頂きました。
「きっと、卓也は死を知っていたのだと思います。事故に遭ったその日の朝に、私をぎゅっと抱きしめて“ありがとうね”と言ってくれたんです。そして“これからもずーっと一緒に居るから泣かないで”って言ってくれたんです。きっとなーちゃんもそれを分かって、迎えに来てくれていたのかも知れません」
お母さんは、涙を押し殺すようにお話しくださいました。その顔は、あの日の卓也君にそっくりでした。
参照元 文春オンライン
すごい才能のある人や心の綺麗な人、精神の成熟している人などは早く天国に呼ばれてしまうことが多いように思います。(もちろん長生きされる方もいますが)卓也くんはきっと素晴らしい魂だったから、人よりずっと早くこの世界での修行を終えてしまったんだろうね。残された人たちはどうしてもやりきれないけども…。
なーちゃんが一緒にいてくれるならきっと寂しくないね。
享年60歳、ガンで亡くなった祖父は末期の頃、モルヒネの影響か「電柱に脚がぶら下がってる」など奇妙な事を言うようになったり、苦しさからか幼稚園児だった私にも怒鳴る事が増えた。
母曰く、そんな祖父がある時珍しく穏やかな時があった。「足元にめんこいわらしこが来てるぞ。オメ達見えねぇのか」と。どうやら男の子と女の子の子どもが2人見えたらしい。そのあと程なくして祖父は亡くなった。
後から祖母が母に話したのだが、母の後に出来た子を当時貧困から降ろしたと。祖父には伝えなかったが、降ろした子どもは男の子と女の子の双子だったらしい。
その祖母もコロナ禍の中亡くなった。今際の際孫達に会えなかった祖母は、その双子に会うことはできたのだろうか。
昔こう言うことがあったねーという感じで話してて、そうそう、あたらからこちらに飛んで行ったねーなどと話していたので、嘘では無いと思う。
母も人が亡くなる時、生きの悪い魚をどんどん釣る夢を見ると言っていた。
因みに母は信心深くない。
私が高校生の時に、祖母と母は、それぞれ違う、不幸な亡くなり方をしましたが、後年、先祖の過去帳の記載を見たら、母が堕ろした日と祖母の命日が同じで、祖母が昔流産した日と、母の命日が同じ日でした。
生まれて来て13年間私達を特に私交通事故から何回も助けられてます。
言ったらきりがなく信じてもらえるかわからないけどこの記事を見たらやはりそうなんだ!と共感できます!
私達とは違い綺麗な純粋な心だから見えたり聞こえたりするんです。
うちにもこの子の犬がいますけど不思議と言わなくてもわかり合えてます。
我々は「??」
ある日、車の中で「あっ!○○くんのおうち!」と近所のお宅を指さしました。
我々はびっくりしました。
そのお宅は、ご不幸があったおうちだったのです。
亡くなった方の名前を確かめると、○○くんと違っていたので、ちょっと安心しました。
たぶん、私の息子は、本当に見えていたと思います。私の両親は、孫を抱くことなく亡くなったけど、生まれた息子を見に来た両親を息子は見えていたかもしれないと思うとちょっと嬉しくなりました。
小学生になった息子に聞くと、○○くんのことは覚えていないと言いました。
娘は空想癖がある子なので、面白半分に「誰と遊んでいるの?」と聞いてみたら、「○○△△子ちゃんっていう子」とフルネームで答えたので驚きました。
幼稚園の友達にはいない名字だし、今時の子にはあまりない古くさい名前だったので、娘が創作した名前とも思えず、気になっていました。
その後、夫の実家に行った時に、何気なくこの話をしたところ、姑が「それ、私の母の実家がその名字よ」と言ったのでビックリしました。
娘はもちろんそのことを知りません。
「その名前の子がいたのかはわからないけど、あの時代は子供の頃に亡くなることも多かったから、もしかしたらその子は、○○家の子かもね」と言ってました。
小学校に上がる頃には見えなくなってしまったようで、大人になった今は、かすかに記憶がある程度だそうです。
子供にしか見えないものがあるのでしょうね。
卓也くんのお母さんはこれを読んで、どんな気持ちなのだろう、と思いました。
答えはご本人にしかわからないと思いますが、
ふと、お母さんの気持ちを想像しました。
てっきり実家の母が犬が死んだと嘘をついたのかと思ったので、怒ったのですが、母は私の部屋のTVの音かと思ったと言ってました。
最後に電話で犬がお別れ言ってくれたのかな。とたまにしみじみと思い出します。
亡くなった人が近くで見守ってくれていると思うだけでも悲しさが少しマシになる。会って話したい、一緒にいたいと思うのが叶わないなら見えなくても傍に居ると信じたい。
それはすっごくくだらないことだったけど、(予知とかではない)ちょっと上から遠巻きに見ている感じだった
あと、フーフーとかまでハッキリではないが胸騒ぎというか虫の知らせみたいのはあって、その時は石はねでフロントガラスが割れた。
未来が決まってるかは知らんが、カンみたいのはあると思う
ちなみに自分、無宗教、霊感0
私は疑っていたが、それを覆される事があった。
その人も未来は見えにくい、選択してく上で、成り立っていくから。と、言う。ただ、2、3か月先位だったら、見えるそう。
過去は完全に分かるらしい。
弟は当たりすぎてて、怖いと感じる様になり、現在は距離を置いている。
その人は普通に生活している人だ。
個人的に、コロナがいつ終わるのか、その後の世界はどんなものか分かる力がある人居たら是非とも教えて欲しいですね。
コロナ乗り越えて、今までよりも良い世の中になって欲しいと願ってるけどね。
私が働いていた学童は、発達障害の子供が中心でした。とても純粋な心を持つ子達で、見えないものの存在とコンタクトを取る子が数人いました。
2階で走る足音がしたり、変な音がしたり電気がついたり消えたり、押し入れにいた女の子と遊んでたよ!とか。他の職員に聞いても、ここは出るから気にしないでねと。1人で勤務の夜はとても怖かった事を思い出しました。
それは間違いじゃなくてただのズレ
自分が理解出来ない物を拒絶するのは楽だけどそれじゃあ気付かない何かがあるんだよ
きっとね
だって普通の人だってデジャブがあるでしょう。パラレルワールドだって存在するのかもね。
幼児期ってまだ脳が発達途中なので何かしらの異変に気がつくんでしょう
ま~大人になるにつれて怖いということを情報処理しちゃいますからねぇ
一概に霊能力とは言えませんが 中にはホンモノもいることも否定できませんけど
大好きなナーチャンがいつも見守ってくれて、一緒に天国へ旅立ったのですね…
空の上でもいっぱいお話して、いっぱい遊んでね!
子供が話をすると、ちょっと怖いくらいに感じる。
自分の未来を占って貰ったことがあるけど「お前頭怪我するぞ」と言われた。
月日は流れ、10年ぐらい過ぎた頃、頭部に腫瘍が出来て、手術した。
忘れた頃に現実となり、かなりビックリしたわ
もう一度、あの先輩に逢いたい。
純粋な子どもなら特にだ。
なーちゃんは卓也くんの本当のパートナーだったのだろう。
飲酒運転は、絶対にしない。
犬にはちゃんと首輪付けていないと、危ないって話だな。
最初の交通事故はなーちゃんが身代わりになってくれたけど2度目は無理だった。
この子は事故で亡くなる運命だったのかもしれないね。
現代社会にはない、知恵だね
今日は子供と一緒に寝よう
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