【謎多き実話】「ハーメルンの笛吹き男」異国の人間に連れ去られた130人の子供たち…なぜ消えた?様々な説【その真実は】

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ハーメルンの笛吹き男。
なぜ130人の子供は消えなければならなかったのか… 。

あらすじ

1284年、ネズミの害に悩まされていたハーメルンに、奇妙な「まだら男」がやって来る。このあだ名は、さまざまな色の布をパッチワークした上着を身につけていたからで、本人は「ネズミ捕り男」と称していた。

彼はネズミを退治する代わりに報酬をもらう約束を市民たちと取り交わすと、さっそく笛を吹き、その音につられて集まった町中のネズミを、ヴェーザー川まで導いて溺れさせた。ところが市民は約束の金額を出し渋り、男を町から追い出した。

6月26日のヨハネとパウロの日(旧夏至祭)、男は違う服を着て再び現れ、路地で笛を吹いた。すると4歳以上の子どもたち(中には市長の成人した娘もいた)が集まってきて、男のあとをネズミと同じように付き従い、市門を出て山の方へ向かい姿を消す。赤子を抱いた子守の少女(異説には、盲目の子と聾の子)だけが町へもどり、それを知らせたのだった。

行方不明になった子どもの数は130人。捜索隊は手がかりを見つけられず、親は悲嘆にくれ、この事件は市の公文書に記された。



湿地の恐怖、深い闇を作る森、残酷な公開処刑…

ハーメルン市民にとっては、ご先祖様が約束を反故にして復讐される話がそう楽しいはずがない。にもかかわらず7世紀以上も延々と語りついできたばかりか、今現在も演じ続けている(子どもたちは行方不明者役、及び着ぐるみのネズミ役)。それはこの不思議で無気味で哀切な伝承の裏に、何かもっと、語られている以上のものが隠れていると誰もが感じ、いつまでも記憶にとどめるべきだと信じているからに他ならない。

先述したように、同時代人は消えた子どものことを公的文書に残した。それから20~30年ほど後の14世紀初頭、文字の読めない大多数の住民のために町の教会(マルクト教会)のステンドグラスに、ガラス絵が描かれた。もはや現存していないが、幸いにして16世紀後半に模写された彩色画が残っており、これが最古の「ハーメルンの笛吹き男」図となる。



絵から得られる情報

まず左に大きく描かれているのが、ラッパ風の縦笛を吹く男。帽子も上着もズボンも赤・黄・緑・白の縦縞模様だ。履き物は中世に流行した極端な先尖り靴。もとより放浪の楽師なので派手で目立つ格好をしていた(それにしても皆が驚いたというのだから、どこか通常とは違っていたに違いない)。

右下にはヴェーザー川が流れ、岸沿いにハーメルンの町。教会の塔が目立つ。ヨーロッパの都市は当時どこも城塞都市だったから、周囲をぐるりと城壁に囲まれ、いくつも門がある。川に近い門からネズミの大群が出てゆき、その先の小舟で笛吹き男が笛を吹く。

画面中央に森をあらわす木々が描かれ、近くには沼。鹿が3頭いて、1頭が沼にはまって沈みかけている。このあたりが命にかかわる危険な湿地帯だということが示される。

脇の坂道を、笛吹き男に先導された子どもたちが上ってゆく。彼らの出た門が、いわゆる不浄門であることは、道の先の山裾に絞首台が見えているのでわかる。当時の処刑方法は貴族なら城壁内の広場で公開斬首、平民は城外で絞首刑がふつうだった。ここには首吊り台だけではなく、処刑された罪人も2人描かれている。こうして見せしめに放置されるのも一般的だった。

またその横の、巨大な独楽のようなものは何だろう。実はこれも処刑台だった。拷問も兼ねた車輪刑。ブリューゲル作品に時々出てくるので知る人も多かろう。

当たり前のように描かれたこれら中世の日常―外敵や獣から住民を守る城壁、跋扈するネズミの大群、異界からやってきた見知らぬ人間、湿地の恐怖、深い闇を作る森、残酷な公開処刑―は、当時の人々がいかに死と隣り合わせで暮らしていたかを物語る。そんな彼らにとってさえ、子どもたちの突然の失踪は激しいショックだったのだ。なぜか?



子どもたちの失踪が与えた衝撃

13世紀末ドイツの小さな町ハーメルンで、130人の子どもが忽然と消えた……。

当時の町の規模から考えて130人がどれほどの大人数だったか、後世の我々にも何となく想像はつくが、近代のハーメルンに当てはめるなら2000から2500人相当だろうとの研究結果もある。驚くべき空洞の発生だ。しかも原因は戦争でもパンデミック(疫病の世界的大流行)でもない。対象が老若入りまじっていたわけでもないし、長期的な漸減でもない。少年少女たち―町の活力源、未来の働き手―だけが、たった半日のうちに一挙に町からいなくなったのだ。衝撃の波が他国にまで拡がったのも頷けよう。

そして当然のことながら、口伝えの過程で話は膨らんでゆく。グリム兄弟の『ドイツ伝説集』は、主に16~17世紀の資料をもとに編纂されたものだが、子どもが消えた1284年からそれまでの間で、庶民に直接影響を与えた歴史的大事件といえば、14世紀のペスト禍 (ヨーロッパ人口の3分の1ないし2分の1が死んだとされる最大規模のパンデミック)と魔女狩りである。この2つが「ハーメルンの笛吹き男」伝承にも影響を与えたのは間違いない。

なぜなら古い文献のどこにも、グリム伝承の前段に当たるネズミ退治のテーマは見られないからだ。



文献が語る「ハーメルンの笛吹き男」

まず同時代人による市の公文書だが、あまり詳しくはない。「今後は子どもたちがいなくなった1284年を起点にして(まるでイエス誕生を西暦1年と定めたように)市の年代記を記す」という程度である。つまり、今年は我らの子どもらが連れ去られて何年目、というように数えようと言うのだ。

実際、16世紀後半になってもなお、新設された市門にはこう彫られていた―この門は魔法使いが130人の子どもを連れ去ってから272年後に建てられた、と。

また事件から20~30年後に描かれた例のマルクト教会のステンドグラスには、絵の他に碑文も書かれていたという。現存していないが、絵と同様その文章も書き写されており、概略はこうだ―ヨハネとパウロの日(6月26日)にハーメルン生まれの130人が、引率者に連れられて東へ進み、コッペン(古ドイツ語で「丘」「小山」の意)で消えた。

もっと具体的に記された最古の記録は、15世紀半ばの『リューネブルク手稿』である。筆者はおそらく修道士。この事件を古文書で知ったという。曰く、1284年のヨハネとパウロの日に、ハーメルンで不思議なことが起こった。30歳くらいの男が、橋を渡ってヴェーザー門から入ってきた。身なりが立派だったので、皆、感心した。彼は奇妙な形の銀の笛を持参しており、それを吹くと、聞いた子どもたちが集まってきた。そしてその130人の子たちは男の後をついて東門を抜け、処刑場の方へ向かい、そのままいなくなった。母親たちは捜しまわったが、どこへ消えたか誰もわからなかった。

これが話の骨格だったのだ。

ネズミも市側の裏切りもない。単に見知らぬ男が来て笛を吹き、子どもらと共にいずこともなく消え去ったというだけ。しかし1284年という年号と130人という数は中世のどの文献にも共通し、この具体的数字の生々しさによって、事件が現実に起こったことがうかがえる。



ネズミはペストと密接に結びついている…

童話風の趣を持つようになったのは、さまざまな時代的要素が加わった後だ。本来は皆が驚く立派な身なりだったのに、「笛を吹く」という要素が強調されて放浪の辻音楽師的イメージになり、そんな身分の低い貧しい者の服が高価であるはずもないとして、色が派手で人目を惹いた、と変化してゆく(英語のPied Piper も「まだら服の笛吹き男」)。

また笛特有の魔的な音色は、誘惑の象徴につながる。先述した市門建設の際に「魔法使い」という言葉が使われたのは、まさに魔女狩り最盛期であった。この時期、笛吹き男は魔女の仲間と見なされたのだ。

またネズミはペストと密接に結びついている。もともとはネズミの病気で、その血を吸ったノミがさらに人間を刺すことで感染した。もちろん当時の人にそうした科学的知識はないが、ネズミの大発生とペスト流行が同時だったため両者の関係に疑いが持たれた(ネズミの激増は、田畑を増やそうと城外の森林を伐採、開墾して、ネズミの天敵イタチや猛禽類や蛇が減ったことによる)。実際にネズミ捕りを生業にする者も存在していた。

こうしたことが、事件の骨格を飾り立てることになったのだ。



世界中の研究者がこの謎を解き明かそうと…

皆がよく知る「ハーメルンの笛吹き男」の物語から童話風の装飾をぎ取れば、それはごく単純な――しかしもちろん衝撃的な――事実の羅列となる。即ち、1284年のヨハネとパウロの日、ハーメルン市に身なりの立派な男が現れ、笛を吹いて130人の子どもを集めて連れ去り、消息を絶つ。その後、杳として行方が知れない。

男は誰だったのか、なぜ子どもらは男について行ったのか、どこへ連れてゆかれたのか、生きているのか死んだのか……。

何世紀にもわたり、世界中の研究者(日本では故・阿部謹也が有名)がこの謎を解き明かすべく、さまざまな論考を発表している。それをテーマ別に分類するだけで30種近くになるというのだから、この話の内包する魅力の強烈さがわかろうというもの。

17世紀にはヴェーザー川での溺死説が出たが、これはネズミを川におびき出したという後世の創作に影響されたのかもしれない。20世紀末になると、小児性愛者による猟奇殺人説が発表された。いかにも現代的な推理だ(途方もなさすぎる)。

この新旧2つの説の間に、捏造説、死神説、山崩れでの生き埋め説、底なし沼での事故死説、野獣襲撃説、誘拐説などが並ぶ。



【有力とされている説】子どもたちの身になって考えると

有力とされる説をいくつかあげておこう。

何らかの伝染病に罹患した子どもたちを、町の外へ連れ出して捨てた

要するに、自分たちを守るためやむを得ず病人を犠牲にしたわけだ。可哀そうなことをしたとの慚愧の念が、子どもらを忘れまいとする市全体の総意となったということは十分ありうる。しかし少年少女だけが罹る伝染病というのは考えにくいし、この説には肝心の笛吹き男の存在感がどこにもない。

処刑場近くの山は、キリスト教が入ってくるまでは古代ゲルマンの祭祀場で、夏至祭(当時はヨハネとパウロの日と名を変えられていたが)には火を燃やす。笛吹き男に誘われた子どもたちが見に行き、崖から転落死した

――祭りを盛り上げるため雇われた放浪の音楽師が、子どもらを煽って真っ暗闇の夜の山道を歩かせ、遭難させる。全くないとは言えないが、怪我だけですんだ子もいたはずだし、住民が死体を発見できなかったのもおかしい。第一、古い文献はどれもこの事件が日中に起こったと明記してある。

舞踏病に集団感染し、踊りながら町を出て行った

――これは遺伝性のハンチントン病(旧ハンチントン舞踏病)とは異なり、中世によく見られた一種の集団ヒステリー。祭りの熱狂の中、自然発生的に起こり、狂乱状態で踊り続けて、時に死に至る(たいていはしばらくすると憑きものが落ちたように呆然とするらしい)。単調で抑圧的、なお且つ死の危険が身近にあった中世人が陥る爆発的躁状態だ。ただしハーメルンだけで一度に130人、それも子どもだけというのは説得力が弱い。

「子供十字軍」としてエルサレムへ向かった。笛吹き男は徴兵係

――現実に「子供十字軍」の悲劇は各地で起きていた。非力な少年少女が従軍しても、港に着く前に行き倒れたり、船に乗れても難破したり、果ては奴隷として売られることも少なくなかった。ハーメルンの子が巻き込まれたとして何の不思議もないが、しかし逆にどうしてハーメルン市だけが十字軍のことを隠したかが新たな謎になる。

ハーメルンでの未来に希望が見いだせず、東欧に植民するため移住した。笛吹き男は新天地がどんなに素晴らしいかを、笛ではなく言葉で吹聴(ふいちょう)し、また金をかけた衣服によって豊かさを誇示し、子どもたちをその気にさせた

――今のところ、この説がもっとも有力視されている。同時代に創建された東欧の村々に、ハーメルンという名がいくつか見られるのもその証拠という。ただこれまた完璧に問題なしとは言えない。なぜ130人のうち誰ひとり、故郷と連絡を取ろうとする者がいなかったか(子孫でもかまわないはずなのに)という点だ。

つまり、まだ万人を納得させるに足る定説はないのだ。研究は続けられており、「ハーメルンの笛吹き男」を読む楽しみは尽きない。

それにしても、この伝承における子どもたちの身になって考えると恐怖が押し寄せてくる。妖しい魔笛の音に操られ、夢遊病者のように歩きに歩いて、気がつけば見も知らぬ異邦の地に佇む自分がいたとしたら……。

参照元 婦人公論

名無しさん
130人の子供達を経済的な理由で村ぐるみで売ったのでは?
例えば流行り病や飢饉で村全てが困窮し、口べらしの為に、自ら進んで子供達を何らかの集団に売り飛ばした。
自分達が人身売買したとは言いにくいが、我が子を売った自責の念は消えない。
それを「さらわれた」との表現に代えて、二度とこんなことをしないようにとの自戒を込めて記録したのでは。
名無しさん
なんとなくこれはありそう。
お菓子の家で有名なヘンゼルとグレーテルも、元は親が口減らしに子供を捨てる話だったし。
名無しさん
貧しい時代は、今よりも人身取引が身近だったかと思われますから、村ぐるみで人身取引に差し出した可能性も十分に考えられますね。


名無しさん
これから働き手となる子供130人というのは下手すりゃ街の存続も危うくなるレベルでそこまでの人数を売り払うのかっていうのも疑問だし
例え売り払われたとしても130人もの人数を働かせる場所があるのかとか、そもそも街単位でそこまで金に困る理由とか説明のつかない部分は多いね
toge
なるほど…でも昔の子供は働き手でもあるからなぁ。口減らしで130人はちょっと多いような。非力か女の子だけなら分からないでもないけど…。あとこれはただの尾鰭かもしれないけど、「盲目と聾の子だけが戻って来た」というのも、むしろ真っ先に口減らしの対象になりそうなのになんでその子らだけ戻って来た(ことにした)のか。買い手が付かなくて返品されたとか?でも口減らしならいなくなった事にしてそれこそ山にでも置いて死なせてしまうのではないか…。うーん謎。。
名無しさん
町側が売ったよりも、他者によって人身売買・奴隷目的で誘拐された、とも考えられるのでは
記事のなかにも子供十字軍が奴隷売買の被害にあった、とあるので、子供の労働力目当ての大量誘拐とか
名無しさん
この話の元となった町はドイツのブレーメンですが、ネズミが多いことからもわかるように、穀物が豊富で経済的にも豊かな町です。
なので、人身売買はないかと思います。


名無しさん
売ったというのはありそうですね。
0~10歳くらいの子たちがお昼寝中にネズミに噛まれて病気になって亡くなったという見方もあるかなと思います。
私の祖母は町で沢山の人が天然痘で亡くなっていき、祖母も感染してしまいました。祖母が今のように良い薬も治療法もない時代に感染して医者も匙を投げていたそうです。
「あの嫁は助からない明日には死ぬかも?」
祖母が無事回復しましたけどしばらくは髪の毛が抜けてしまい。
筵を被って過ごしたそうです。
髪の毛がフサフサに戻るまで辛かったみたいです。
名無しさん
その説はかなり高いらしいです
以前テレビで特集やってました
あくまでも笛吹男は空想の存在だとか、いろんなことを言われていましたが
ネズミによる鼠害でかなりの食糧難であったは間違い無さそうなので十分有り得ます
名無しさん
ヘンゼルとグレーテルでは貧しさから、継母が二人を森に置き去りにしたとありますが
原作では実母です。
ですから、あながちその考察もあり得ると思います。でも、健康は子供たち全てが行方不明になったのが引っ掛かりますね。
日本ならば、荒ぶる土地神や妖怪、鬼などに生け贄として差し出す、人柱にする、などはありましたが、それほど大人数ではありません。
青髭のモチーフになったジル.ドレ(少年を何百人も虐待、虐殺した)もハーメルン以上の数の子供が行方不明になっていましたが、なかなか発覚しなかった。
メディアが今とは違い、未発達だったので、権力を持つ、土地の支配者や貴族が青髭のように子供たちを殺害したのかもしれませんね。
真相は闇の中。
名無しさん
私もその線を疑いました。 昔は子供は炭鉱など大人が入れない場所の働き手として雇用されていたそうですから、笛吹き男はブローカーであるのではと推測しました。 ただ、子供の大量失踪を役人に咎められてはいけないと神隠しを失踪の理由にしたのではないでしょうか。 子供達に対する罪滅ぼしもしくは市民に口外しないようにと様々なやり方でこの話を形に残したのではないでしょうか。


名無しさん
ネズミを介した伝染病で、罹患した子供達を処分した?と思ったけど、伝染病なら大人も罹患するから違うか…
でも、
その原因が子供達にあるという長老?の迷信に惑わされたとしたら…?
名無しさん
生きてどこかにたどり着いたなら子孫のDNAの解析とかで分らないかな?
いなくなった子供たちが各地に散ってたら無理だけど
問題は東欧説の場合、その場所が分らない事だね
無作為に探しまくるのは無駄だろうから
名無しさん
十字軍説、事故説、災害説など色々あるけど、住民に非がないならそう伝承すりゃいいわな。
当時の住民が非人道的なことをやって多くの子供たちが犠牲になったと考えるほうがしっくりくる。
名無しさん
天然痘説はあり得そう。
笛吹き男が医者で、連れられた子供たちは各地で天然痘の治療に協力していたと。
だったら明るい話なのに。
名無しさん
・・・自分の記憶では笛吹き男は医者で、良質の天然痘を持った子供達をつれ、各地をまわって伝染病を治して、半年後連れ帰ったと記憶してたけど
ただ途中で亡くなった子もいて英雄として奉られたと


名無しさん
子供を売るという手段を全員が認知している程度に子供が売り買いされているのなら後ろめたさを感じる必要もないし、もし売ったのならば買った側の史料もあるはず(買った側は後ろめたさなどないので)。それに売るほど困窮していた形跡もありません。
名無しさん
売られた子どももいたけど、世界史ではこの頃まれに見る寒冷期とあるから、飢饉と鼠の害であるペストが起こって飢えた子どももいて、っていうのを風刺したのではと思う。笛吹きはそういう象徴として。
名無しさん
記事にもあるように
東欧に奴隷として売られて、そこで生き延びた子は大人となり結婚し子供にハーメルンとなずける。
故郷に戻らなかったのは、親に捨てられたことを知ってたからでは?
名無しさん
日本でも明治のあたりまでは飢饉が起きると子供を売ったという事はありました。
ハーメルンでも飢饉か何かで奴隷商人に子供を売らざるを得なかったのではと思います。
名無しさん
子供は将来の労働力で金困な街でもない、となれば「ペストは子供から感染る」みたいなデマが流行ってコ口したとかじゃないかな。


名無しさん

>この話の元となった町はドイツのブレーメンですが、

これ元々はハーメルンじゃなくてブレーメンなの?
舞台を変えて伝承してるってなかなか奥が深い事情があるのかなぁ

名無しさん
グリムはこわいけど楽しいね
名無しさん
市長の成人した娘もいた、というところも、説を補強している気がしますね…
名無しさん
なるほど、まちぐるみで売ったのは、ありえるとおもう、
なにか、この話は、村人の後ろめたさを感じる。
名無しさん
漫画ハーメルンのバイオリン弾きっていうのもあったな。懐かしい。


名無しさん
読みが深いσ( ̄∇ ̄;)
ただ、ハーメルンは港町で潤っていたそうなので実際のとこどうなんだろう。
名無しさん
マスターキートンに天然痘の話が載ってたっけ。
名無しさん
久々にレピッシュの『ハーメルン』を聞きたくなった。
名無しさん
理由としては、これがいちばんあり得そう。
名無しさん
昔は、奴隷制度あったからねえ


名無しさん
であれば公文書になんか残すはずないだろ。
名無しさん
子殺しを神隠しとした因習みたいなもんですかね。
名無しさん
その子供達の末裔はいないのかな?
名無しさん
同じ人身売買でも、親が子どもたちを売ったのではなく、
笛吹き男が子どもたちをさらって、遠くの街に奴隷として売ったのでは?
名無しさん
一種の間引きでしょうか。
子沢山だけど食べさせていけない。とか。


名無しさん
十字軍も一種の口減らしだもんね。
名無しさん
花いちもんめと同じか
名無しさん
または、囚われていた子供を連れ戻したのか。
名無しさん
こういう昔話って現実にあった出来事をもとにしてるものがあるから
当時の歴史や文化を学ぶ手がかりになることがあるんだよな
名無しさん
場所や個人名、数字などがハッキリしている物語(ハーメルンの話では年代と子供の人数は一貫して同じ数字の記録があり)の場合は、実際にあった出来事の可能性があると以前NHKでやってました。たとえば、ヘンゼルとグレーテルとか…


名無しさん
個人的には、この笛吹き男が現在で言うモスキート音の理屈を知っててネズミも子供も集めたのではないかと思った。それにしても移動したネズミや子供たちは、どこに行った?
名無しさん
この話、菅野美穂さん主演の「砂の塔」で知りました。
現実にも未解決の子どもの行方不明事件が起きているので、あまりにも見つからないというのは、人為的なものなんだろうと思います。
名無しさん
現代日本でも行方不明者が沢山居るの知ってますか?
それも何万人も…
名無しさん
こないだ見たアニメで、詳しくやってた。
こうやって見ると、当時の世俗など、
勉強になりますね。
名無しさん
僕はMASTERキートンで知りました


名無しさん
不思議。
名無しさん
私はこの笛吹き男が人身取引の手先で、派手な格好で楽しげに笛を吹いて子供たちを群衆心理に陥らせて連れ去ったと本で読んだ事があります。
名無しさん
あり得る説ですね。
日本でも昔、人身売買の周旋屋は身なりも良く、売られる女性に行先での贅沢な生活を吹聴したり、いかにも未来が明るい様に楽しげに振る舞ったそうですから。
恐ろしいですね。
名無しさん
当時は社会全体が貧しかったので、人身取引をする人間が当たり前の様に身近に存在していたみたいですからね。
名無しさん
私の記憶では、物語の中での笛吹男はネズミを駆除したら報酬を渡すと村からの条件付きで対策に乗り出した。
しかし駆除したにも関わらず、村が約束を守らなかっために怒った笛吹男が子供たちを連れ去った。
のような感じです。
ネズミは食べ物がないと繁殖しないので、貧しくはないでしょう。
村ぐるみで何か後ろめたいことでもしたのでは。


名無しさん
うちの子達も祭りのお囃子が聞こえるとすぐに外に出てお神輿について行きます。お祭りの度にハーメルンの笛吹みたいだな、と思っています。
子供は楽しげな音楽に引き寄せられる習性を上手く利用した笛吹き男ですね。
名無しさん
人身取引で売られた女性は、食事が三度三度食べられる等と言われながら、更に悲惨な所に向かうと雑誌で読んだ事があります。
名無しさん
ハーメルンの笛吹は子供の頃から不思議で怖くて謎で何とも言えない雰囲気を醸す物語で一目置いていました
なのでこの記事はなかなかに興味深く真剣にに読みました。
この記文は面白かった。
《赤いくつ》なんかも掘り起こせば何か出てくるのだろうか
名無しさん
「赤い靴」は実際の話はわかっていて、偉人さんに連れて行かれたのではなく、牧師夫妻に養子にしてもらったけど引き上げのときに置いていかれて孤児院で女の子は死亡してます。お墓横浜にあったような。
名無しさん
私が高校生の時は、「かごめかごめ」の歌詞の意味について、友人達と真剣に話し合っていました。
訳の分からぬ恐さがありました。


みかん
長文記事で読みきったの、ものすごい久しぶり。
くだらない記事が多い中、久々のヒットです。
名無しさん
うん、長いけど読んじゃった。
名無しさん
赤い靴を買ってもらったカーレンは、教会に行くのに言いつけを守らず禁止されていた赤い靴を履いて行った。罰が下り死ぬまで躍り続ける事になり、斧で足を切る。切られた足は赤い靴をはいたまま躍りながらどっかへ行ってしまった。この物語の場面を想像するとゾッとするような本当に怖い話。実際こんなように言いつけを守らない子どももいただろうから、そういう子ども達への戒めやおどかしから始まった話だったのかな。昔は生活するにも今とは比べられないほどの辛さや苦しさがあったろうし、そこからくる残酷さも多々あったろうし、宗教も深く深く根差していただろうから、現代でいろいろ恵まれていて科学的で宗教観も違う私達が読んでも根底の部分まで理解し得る事はとても難しいのかな。
名無しさん
踊り続けて止まらなくなる方の「赤いくつ」は最後は足を切断、義足で教会で働くだったような記憶があります。


名無しさん
群衆心理は今でも時折騒ぎになっていますね。私が中1の時に、私以外の同級生の女子20名程が群衆心理に陥り、新任の若い男性の理科の先生に嫌がらせをする問題が発生しました。
名無しさん
横浜の「赤い靴」の童謡と別に、踊り続けて止められなくなる「赤いくつ」の話ってありましたね。
名無しさん
躍り続ける方の、赤いくつの話ではないの?
名無しさん
横浜の赤い靴の歌「赤い靴~履いてた~女の子~♪」を自分の幼なじみは「異人さんに連れられて行っちゃった」を「キリンさんに連れられて行っちゃった」と歌ってました。余談ですが。
名無しさん
私は「いいじいさん」に連れられて行っちゃた。と歌ってました。


名無しさん
赤い靴は創作だったと思います。
アンデルセン?
下敷きになった話があるのかもしれないですが。
名無しさん
吸血鬼、オオカミ男なども、現代では何らかの障害や病気だったのでは?とも言われてますね。集団ヒステリー等の精神疾患関連は、当時では難しいものだったのでしょう。
名無しさん
色んな先天性の疾患はありますからね、、奇形で生まれた子というのは、世間体的にも村八分にされたり、大抵ちゃんと育てられなかったですから。耳が聞こえない子は音に反応しないなど分かりやすかったので、捨てられることもあったようです。
赤い靴はうろ覚えですが、子供への戒めのお話なんでしょうね。
名無しさん
置いていかれたんでなく結核かの病気で渡航が叶わず病院でお亡くなりになったと記憶してる。
名無しさん
河童とかも奇形等で山に捨てられてしまった子の子孫とか??


名無しさん
これ色々考察とか研究対象になったりしてるから調べると本当に面白い。怖くもある。
名無しさん
野党もハーメルン党でくっつけば良いのに。
名無しさん
あまり考えたことなかったけど、何かの理由で大人達が子供を見殺しにした、と考えた方が良さそうだけど…
保身のために第三者を作り上げて、戒厳令を敷き、加害者である自分達を、被害者にした、というのが、一番筋道が通るように思います。
名無しさん
いつも不思議に思う。子供達が連れ去られようとしているのに、どうして誰も追跡しなかったのかと。
名無しさん
学生の頃、その日は日曜日で、大人達は教会に行っていたと本で読みました。子供は連れていかないのと思ったことを思い出しました。


名無しさん
因みに、耳の聞こえない子供はついていかなかったし、付いて行ったけど上着を忘れて取りに帰った子供ははぐれて連れていかれなかったらしいです。
名無しさん
負い目があったから。
名無しさん
悲惨な状態の子供だけが戻ってきたバージョンもあったような。
視力を失っていた、という。
名無しさん
確か日曜日で大人は全員教会に居たらしいですよ
mik
子供をミサに連れて行ったら退屈でウロウロされる


名無しさん
小学生の頃、上級生が先生含めた全クラスで『ハーメルンの笛吹男』の劇をやったのを観てこの話を知りました。
笛吹男役の先生も面白い先生でお芝居も愉快だったし、ネズミ役の上級生も、子供役の上級生の
お芝居も愉快だったので(ネズミ役数十人が「わーいわーい」等と言いながら笛吹男役の後ろに付いて客席を一周、子供達役数十人も「おじさんについて行くー」等と言いながら笛吹男役の後ろに付いて客席を一周みたいな感じ)子供の頃は楽しい話だと思っていました。
因みにネズミは『ネズミの国へ行った』、子供達については、大人達が笛吹男に「お金は必ず払いますから返して下さい~」と言った所で幕。
今よくよく読むと怖い話ですよね。
今でも劇が演じられているのが驚きです。
名無しさん
私も、小学生の時このハーメルンの劇と合唱をやりました。
ピアノを弾いた事もあり、このハーメルンの歌がなんでか好きでずっと覚えてましたが、、
確かに考えると怖い話ですね^^;
名無しさん
私も小学校の学芸会でやりました!その他大勢のネズミ役を。笑
名無しさん
小学生の頃、下の学年の子達が学芸会でやりました。
名無しさん
グリーンマイルか!


名無しさん
ネズミの国って言われると千葉にあるアレのような気がしてくるなぁ(笑)
名無しさん
ネズミの国に連れていかれてブラックな労働をさせられていた、となると急に夢がなくなるなあ。
名無しさん
>千葉にあるアレ
着ぐるみ従業員が過酷な労働に身を投じる奴隷の国ですね
名無しさん
漫画「マスターキートン」でありましたよね。「ハーメルンから来た男」…、だったかな?3話ものだったような気がする。懐かしいなぁ。読み直そうっと。
名無しさん
気になって、マスターキートン5巻を見ました。
良性の天然痘の菌を持つ子供達を選び、うつしながら村々を回った、という説ですね。
マスターキートンの説が一番しっくりくるし、そうであって欲しいな、と思います。


名無しさん
感染予防のために、ですよね。
私もこの説が好きです。
マスターキートンも大好きです。
名無しさん
そうそうとても印象的でしたよね
欧州の歴史のなかで蔑視され続けてきた
少数民族ロマを正面からそして正当に描いた
素敵な作品でしたよね
名無しさん
やっぱりキートン思い出す人も多いですよね。昔高校で社会だか歴史だかの先生からこの話のコピーを配布され、驚いた記憶があります。
名無しさん
ドキュメンタリー番組で検証した結果、近郊の山の洞窟(場所も指定)に「口減らし」の為に埋めただろうってやってたね。掘り起こしてみれば解明できるのに。
名無しさん
子供が小1のときに学芸会でやったなぁ。「私の子供を返してー!」で親たちが泣いて終わりだったので何だかなぁ…と思ってた。小1がやる劇ではなかったように思う。


名無しさん
笛吹き男に同情したなあ。ちゃんとお金を払えば良かったのにと子供心に思った
名無しさん
マスターキートンで、天然痘を治すために菌を移しながら運んだというのは読んだ当時子供でしたが説得力を感じました。
でも、大人の今思うのは、役目を終えたら帰ってきますよね、、、
名無しさん
一つには、エルベ川を越えて東へ民族移動したという東方植民が描かれているという説もあります。2012年度、一橋大学の世界史の第一問ではこのテーマの出題でした。
名無しさん
増えすぎた人口の口減らしに、ブラジル移民や満蒙開拓を帝国政府が盛んに、貧しい農民達に「エルドラドーブラジル語で黄金郷と言う意味だ」だの、「満蒙は王土楽土。匪賊、馬賊は事実上の日本軍の関東軍が退治するから心配ない!」と県の拓務役人がクラリネットの音色の如き良い耳触りな開拓地売り込みを吹いて回り、沢山の人が海外開拓地に追いやられた。ハーメルンの笛吹男の話の真相の最有力説が東方移民の勧誘員、ということらしいが、貧しい農村に現れた移民実現のノルマを抱えた拓務役人の様子を見ている己れとしてはこの最有力説が最も説得的だ。多数の住民を地獄送りにした拓務役人が戦後、しれっと助役となり、退職後は街の名士になっているのを見ているだけに恐らく口減らしの為大人達が寄ってたかって、子供達を説得し笛吹男に委ねたのを悔やんでハーメルンの歴史を子供達の喪失事件から開始せしめたハーメルンの人々の方が何等倍に良心的に思える。


名無しさん
独断的良くある話に当てはめると、ネズミの大発生で経済的に苦しくなった当時の人が人身売買したのではないか?それを直接記すのは躊躇われた為、架空の笛吹き男が登場では?根拠はない。
名無しさん
私の持ってた絵本には、大人に向けたあとがきとして、ハーメルンでいなくなった子供たちの子孫が住んでいるとされる地名(名前忘れた)が書いてあった。その地域だけ周りの地域と言語が違うらしくて、ハーメルンから来た子供たちが住み着いたに違いない、みたいな話。今でいう都市伝説みたいな感じかな。
ちなみにモロー展をやっていたとき、中野京子さんの特別講演を聞いたことがある。テレビで見たのと同じ、可愛らしい話し方でニコニコしながら生き生きと怖い話をしていました笑
短い講演だったけどとても面白かったです。
名無しさん
20年以上前にコミック「MASTERキートン」で、子供たちは軽度の天然痘の保有者で何年もかけて子供たちにうつして種痘を形成させ村に戻って接種させて天然痘による死者を減らしていった、という仮説に基づく物語が登場したと記憶しています。
名無しさん
阿部謹也先生の本で読んだ。
整理してもたくさんの学説があって、この問題に取り組む研究者の多さに驚いたっけ。
説としては弱くとも、東欧移民説はすごく魅力的だった記憶がある。
研究者自身の熱い思いを感じたなぁ。




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