2022年初夏、あるワンコと一緒に過ごしていた高齢の飼い主が寝たきりとなり、施設に入所することになりました。
暮らしていた部屋は賃貸物件。隣県で暮らす息子は、家の中の荷物を全て引き払い、電気や水道なども止めて、部屋の契約も解約しました。しかし、非情にもワンコを部屋に置き去りにしたのです。
電気・水道のない暗い部屋で飼い主を待ち続けていた
置き去りにされたのは15歳の高齢犬、名前を「ごうくん」といいます。暑さが厳しくなる中、電気も水道もない真っ暗の部屋の中で、ごうくんは飼い主が帰ってくることを、ご飯も食べずに我慢して待ちました。飼い主の息子はごうくんを置き去りにして、どうするつもりだったのでしょうか。飼い主はその部屋には帰ってこないし、ごうくんがひとりぼっちで生きていけないことは、もちろん想像できることでしょう。
置き去りにされたごうくんの境遇を知った、近所の心ある人がいました。この人は自宅からその部屋まで電気を引っ張り、扇風機と小さな電灯をごうくんに提供してくれてました。追い打ちをかけるような事態が待っていました。
良心に反して突きつけられた「お金の話」
この賃貸物件の家主が、この人に家賃料を請求するようになったのです。もちろん家主の言い分もあるでしょう。しかし、老犬のことを考えると、「何とか柔軟に対応してもらえないか」とも感じます。
ごうくんを助けようとした人は「お金」という問題を抱えることになってしまいました。飼い主の息子をなんとか探し出し、「ごうくんを連れ出しお世話をしてあげてほしい」と説得しました。しかし息子の返答は思いもよらないものでした。
「じゃあ保健所で殺処分してもらいます」
「そうですか。じゃあ保健所で殺処分してもらいます」
ごうくんを支えていた人はまたもがく然としました。ある日突然いなくなった飼い主を、真っ暗な部屋の中で待ち続けるごうくん。そして「殺処分していもらいます」と言い放つ飼い主の息子。
ごうくんを支えていた人は「殺処分するなんて絶対にさせない」と里親さんを募集したり、保護団体に問い合わせるなどをし、その命を救おうと奔走しました。里親希望者が見つかり、胸をなで下ろしましたが、ごうくんが新しい生活になじめませんでした。トライアルをしましたが、ごうくんは元の飼い主の部屋に帰りたくて大暴れしてしまいます。
残念ながらごうくんは正式な家族として迎えてもらうことはできず、そしてまたあの真っ暗の部屋でひとりぼっちで飼い主を待ち続けることになってしまいました。
元飼い主はごうくんをとてもかわいがっていたようだった
そんな中、高齢夫婦が連絡したのが一般社団法人SORA小さな命を救う会(以下、SORA)という保護団体でした。日頃から愛護センターや保健所はもちろん、繁殖業者や多頭飼育崩壊現場からワンコを引き出し、新しい里親さんへと譲渡を行う団体です。
ごうくんの話を聞いたSORAのスタッフは、すぐにその部屋へ向かいました。ごうくんはやはり真っ暗の部屋の中でとても寂しそうに、こちらを見つめていました。
ごうくんの首には、刻印式の電話番号入りの首輪がありました。また、玄関には脱走防止ゲートも設置されていました。きっとごうくんは、施設への入所した飼い主さんにとても大切にされていたことがうかがえました。それだけにごうくんも飼い主さんを信頼し、部屋の中で耐え続けていたのかもしれません。
とはいえ、このままこの部屋にいられるわけではありません。スタッフはごうくんを保護するために抱き抱えようとしました。すると、ごうくんは「叩かれるのではないか」とブルブル震えます。「怖くないよ。大丈夫だからね」と声をかけながらごうくんを抱きかかえ、無事保護することができました。
「ごうくんは一度も噛みついたことがない」
SORAのシェルターで検疫検査などを行うため、2週間ほどを過ごしたごうくんは、同団体に登録する優しい預かりスタッフの元で新しい生活を始めました。当初こそ震えていたごうくんも少しずつ心を開き始め、穏やかな表情を浮かべるようになりました。
ごうくんを支えてくれた心ある人からは「ごうくんは一度も噛みついたことがない」「本当に穏やかなワンコだ」と聞いていました。この言葉通り、本来のごうくんはいたって穏やかで優しいワンコであることが、長い時間を過ごすうちにスタッフも感じることができました。
後に「ごうくんを迎え入れたい」という里親希望者さんが現れ、関東からSORAがある名古屋まで会いに来てくれました。とても優しそうな里親希望者さんだったため一度トライアルを実施した後、ごうくんを正式に迎え入れてもらうことになりました。
大変な思いを経験したごうくんでしたが、心ある人たち、優しい人たちの想いがつながり、現在、新しい里親さんのもとで幸せな第2の犬生をおくっています。
参照元:https://maidonanews.jp/article/14897767
命を捨てる者と救う者【みなさんの声】
酷い。親御さんが大事に飼っていたのを知ってるはず。知らないのか?簡単に殺処分って、年寄のわんこだから、新しい飼い主見つからないと思う、でも、里親見つけて欲しかった。きっとこの息子は、これからの人生嫌な事ばかり起こるよ、いや起こってほしい。今は幸せに暮らしてるとの言葉良かった
良いお父さんなら、息子も鬼で無ければ、引き取るでしょう?
高齢なワンコだから、長生きしても、あと数年の我慢
私も現在、両親が遺していった15歳の柴犬を飼育しています。
仕事で家を空けるのにじっと帰りまで粗相もせずに待ってくれています。
癒し癒しと簡単に言うけどそれならペットのことも考えて欲しい。自分に何かあった時のことをかんがえてあげてほしい
最近こんな話をよく聞くようになった
残されたワンちゃんやネコちゃんが不憫でならない
親が可愛がっていたのに。
まあ、引き取っていたら確実に酷い目にあっていただろうから、良い方々に救われて良かった!
幸せにね
本当にどうするつもりだったのでしょうか
餓死しろと・・・・
怒りや悲しさがこみ上げます
犬ではありませんが亀を置き去り(飼い主は引っ越し)した話を知っています
もしかして良くあるのか・・・・
自分も柴犬をかっていて、亀も飼ってますので本当に胸がくるしくなります
そもそもやはり高齢者に売ってしまうというペット業界もおかしいと思う
そりゃ儲けたいから売るわけだけど、犬は散歩も必要だし、長生きです
お金もたくさんかかります
飼う人はよくよく考えてほしい
だとしても殺処分なんて言えないけど。
そういえば優しい隣人がどうにかしてくれると思ったんじゃないだろうか。
脅しだよ、そんなの。
施設におられる元飼い主さんもごうくんも穏やかな余生を過ごして欲しいね。
その反面、尊敬するほど博愛精神に溢れた人もいる。
ごうちゃんがこの先ずっとずっと幸せになりますように。
そんな息子の処ではなく優しい里親さんが見つかり本当によかった。
近所の人ありがとう。
高齢になると、こういうことがあるので、犬や猫を飼うのももう少し慎重になる方がいいね。
でもごうくんは大切にしてもらってたんだよね。
今度のお家でも幸せに穏やかに暮らしてね。
ごうくんを引き取ってくださった方々、本当にありがとうございます。
軽々しく殺処分などと、よくも言えたものだ
飼い主さんの部屋に閉じ込めた時点で、動物虐待確定
事情も分からず、ご飯もお水も無い状態で、不安な日々を過ごしたワンコ
虹の橋に行くまで、幸せに過ごして貰いたい
泣けたわ、この記事。
ワンコが心ある人に、もらわれて良かったです。
どんな気持ちなるか?をね。
第二の幸せを心ゆくまで長生きしてね、ごうくん。
殺処分は良しとしてる前提がおかしい。
無責任な保健所持ち込みは「自分で新しい飼い主を捜してください」って追い返して欲しいけど、そうするとそういう人種って簡単にどこかに捨てるんだろうな…
いっそ「動物は嫌い」と言って飼わない人の方がすがすがしいよ、中途半端に飼って無責任に手放す人間が一番タチが悪い。
歳を考えずにペットを飼う高齢者も無責任なのを自覚して欲しい…。
犬は、新しい飼い主さんと幸せに暮らして欲しい。
守ってあげれないなら関わらないで欲しい。
写真だけ見ても号泣よ、抱きしめてあげたい。
クズ飼い主にどうか重い罰を与えて下さい!
法律が軽いからこんなクズばかりが増える。
独身で身寄りないから、子供いたら、万が一今死んでも飼い猫の面倒見てくれるかな?とか考えることあるけど、そういう家庭ばっかじゃないんだな。
猫看取るまでは死なないぞ!
それとお世話をしていた隣人に家賃を請求した家主もモヤモヤする。家賃を請求するなら、この息子にしなさいよ。
あとは、ごうちゃんが犬生を全う出来ることを祈るばかりです。
元飼い主の子供は原因不明の性病にでもなれ
を簡単に殺処分とはね…。
それ以前に部屋に置き去りは許せん
ペットショップも安易に仔犬、仔猫を展示しないで欲しい。
立ち止まった客に仔犬、仔猫を抱かせて愛着を持たせるような営業は止めて欲しい。
悪徳ブリーダーを厳しく取り締まって欲しい。
殺処分0を目指す自治体などが増えているが、殺処分という言葉が存在すること自体とても悲しい。
ペットをこれから飼う人、飼っている人は是非、犬の十戒と虹の橋を読んで欲しい。
人よりも犬とかかわる生活してるから動物が不幸になる話の方が精神にダメージが来る
こういうケースがたくさんあるから、国や自治体にきちんと対策を考えてほしい
簡単に殺処分する国なんて、情け無い
ごうちゃんを救ってくださって感謝です。
ごうちゃん幸せになってください。
いい人扱いされてるけど、悪いのは飼い主だからね
その非情で冷たい息子がこの記事を読んでればいい。
読んだら自分の事ってきっと分かるよね。
ごうくんが悲しいままにならずにすんだ
ありがとう
65過ぎたら 動物を,飼っては、いけないと思います。
私も飼っていましたが、飼っていた犬が死んでからは もうかっていません
自分に、何かあったら、飼い主としての、責任が持てないからです。
息子さんだけが悪いわけではないのです
それこそ、犬好きの人は、持参金を付けて次の飼い主に託すそうですが
それができない人は、年を取ったら動物を、飼わないほうがいいです
飼っていた犬は、保護犬ですが、審査があり、65歳以上には 譲ってもらえないという事がありました
年を取って寂しくて動物を飼いたいですが我慢しています。
15歳の高齢のごう君。飼い主さんはごう君を看取るつもりでいたと思いますが、残された順番が逆になってしまった時は悲劇が起きてしまいますよね。
高齢の方は万が一のことを考えて、前もって家族(この息子は非常で話になりませんが)や保護施設にペットの事を相談しておくべきだと思います。
今回は心ある方々のおかげで命を繋げることが出来ましたが、もしもの時の用意は必須だと思います。
売られている生き物も様々で、寿命が長かったり、かなり大きくなったり、臭いがキツかったり・・・客側も生き物を家族に迎え入れる覚悟や責任ってヤツを軽く見過ぎている人が多過ぎる。
今家には16歳の高齢柴がいます。
だいぶ足腰が弱って来てるけど最後まで一緒です。
今まで三代柴ワンと生活してました。
次はもう飼えないと思ってます。
自分が高齢になりワンコの面倒が完璧に出来る自信がないから。
でも、もう飼わない。
飼えない。
わんこは、たくさんの幸せをくれた。
今のわんこは、食生活が良くなったからか、15年以上生きる。
自分が先に死ぬかもしれない。
そんな時に、取り残されたわんこがどうなるのか?考えると難しい。だから、飼わない。
寂しいからと飼いたくなるのはわかるが、わんこのことも考えて欲しい。
もし、自分がいなくなったらも考えて犬を飼って欲しいと思う。
せめて引き取り手を探すくらいしてあげてほしいなあ
家族なんだから。
保護していただいて、ありがとうございます
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