本日1月27日は、1983年に『魔法のプリンセス ミンキーモモ』第46話「夢のフェナリナーサ」が放映された日です。放送から40年の時が経ちます。この第46話は本作の第1部最終回で、当時の視聴者に大きな衝撃を与えたエピソードでした。
新たな魔女っ子シリーズの金字塔となった『ミンキーモモ』
本作は女児向けに作られた、「魔女っ子もの」と呼ばれるジャンルのTVアニメ作品です。人びとが夢を失ったことで、夢と魔法の国「フェナリナーサ」は地球から離れてしまいました。フェナリナーサを呼び戻すため、プリンセスであるミンキーモモが、人びとに夢を思い出させるため奔走するという物語でした。
この際、モモは大人になる魔法で18歳の姿に変身します。その変身シーンを当時の流行だった新体操を思わせるダンスでバンクシーンにしたのが、それまでの魔女っ子ものになかった発想です。以降の魔女っ子もので「変身バンク」は定番となり、現代の「プリキュア」シリーズにまで受け継がれる伝統的な手法となりました。
また、「変身して大人になる」というパターンも以降の魔女っ子ものに受け継がれたもので、それまではあまりクローズアップされてこなかった要素です。これは本作のテーマが「夢」で、メインターゲットとなる女児層に合わせたものでした。大人になって夢をかなえたいというのは、当時の子供たちにとって一番身近な想いだったと思います。
しかし、その大人も満足させるクオリティの高い内容と作画レベルから、本作は本来のターゲットでなかったアニメファンにも高評価を得る作品となりました。
その一端が、総監督の湯山邦彦さん、原案・構成の首藤剛志さんというコンビにあります。後にTVアニメ『ポケットモンスター』を立ち上げたふたりと言えば、納得される方も多いことでしょう。この湯山さんと首藤さんのふたりが、単なる子供向け作品を超えた『ミンキーモモ』の物語を生み出しました。
さらに当時の女性声優として高い人気を誇っていた小山茉美さんが、主人公であるミンキーモモを演じ、主題歌を担当していたことが高い年齢層にもアピールできた要因です。そのため、アニメ雑誌での扱いも当初から大きなもので、全年齢層が楽しめる作品となりました。
その一方、本来の目的である女児層の人気は、可もなく不可もないという平均点だったようです。スポンサーのポピーで販売する関連オモチャの売り上げも、それほど高いものではありませんでした。そのため、番組は本来の予定である1年(52話)を前に42話で打ち切りになることが決まります。
しかし、これにアニメスタッフが猛反発しました。そこで広告代理店である読売広告社がなかに入る形で46話まで製作するということになり、第43話から最終回に向けた伏線を入れ込んだストーリーとなります。そして、後世に残ると言われた衝撃の第46話「夢のフェナリナーサ」へと続くことになりました。
※以下には『魔法のプリンセス ミンキーモモ』の結末に関する詳しい記述があります。閲覧する場合はご注意下さい。
果たして衝撃の展開は是か?非か?
筆者が本放送で第46話を見た時の衝撃は大きなものでした。それは魔女っ子ものというジャンル的に想像もできないシーンがあったからです。
前回までの展開で魔法が使えなくなったモモ。いわば魔法少女でなく普通の女の子になったわけです。そして、これまでの展開のように冒険することもなく普通の生活を送るモモに訪れたのは、交通事故による死でした。
このシーンを見た時の筆者は、最初は夢オチだろうとタカをくくっていましたが、一向にそんな気配もなく、死を決定づける場面が続いて物語は最後を迎えます。実はこの時、すでに本作の新シリーズの開始が告知されていました。それゆえに筆者の頭は疑問符で埋め尽くされていました。
物語としては、モモは死んだ後にも魂と思われる存在は残り、魔法の国の両親でなく、地球にいるかりそめのパパとママの本当の子供として生まれ変わるという流れになっていました。そして、いずれモモが大人になった時、フェナリナーサが下りてくるというモモの夢で第46話は幕を閉じます。
ところが、この46話製作進行中に、またしてもスポンサーから無理難題が伝えられました。別番組で予定されていたオモチャを加えて、番組を延長するようにというオーダーです。こういった二転三転の事態があり、一度は最終回を迎えるはずだった『ミンキーモモ』は急きょ、第2部をスタートさせることになりました。
死んだはずのモモがコスチュームを変え、何事もなくふたたび物語は進行していきます。その謎が解けるのは第2部の最終回となる第63話。実は第2部は、すべて第1部で赤ん坊になったモモの見た夢だったのです。そして、人びとから夢を奪おうとしていた悪夢がモモを苦しめていたのでした。この悪夢との戦いが第2部のメインストーリーというわけです。
この悪夢との戦いでモモを助けることになったのが、それまで「カジラ」としか話せなかったワニのような竜の子供「カジラ」。実はこのカジラこそスポンサーがねじ込んだオモチャでした。最初は首藤さんも扱いに困ってギャグ要員として置いていたそうです。
ところが首藤さんは、最終回を迎える前に劇的な発想を思いつきました。それは、カジラこそ「モモの死を知った人びとの悲しみの涙の化身」だったのです。このスポンサーの無理難題も見事に物語に落とし込む才覚、素晴らしいのひと言に尽きるでしょう。
こうして『ミンキーモモ』の2度目の最終回は大団円に終わります。しかし、やはり実質的な最終回は第46話だったのかもしれません。
余談ですが後年、首藤さんは打ち切りがなかった場合の最終回について語ったことがあります。それは悪夢との戦いでモモが傷ついて千年の眠りにつくのですが、その夢の中でフェナリナーサが下りてくるというものでした。
結果的に実際の放映と大きく違うのはモモが赤ん坊に転生するか、深い眠りにつくかくらいだったということです。しかし、ショッキングな主人公の死という展開ゆえに、語り継がれるような作品になったことは、ある意味では良かったのかもしれません。「転生もの」が増えた昨今では、深い眠りにつくより赤ん坊として生まれ変わった方がソフトだと考えられるからです。
参照元:https://magmix.jp/post/133884/2
ミンキーモモの衝撃【みなさんの声】
っていう強烈な皮肉
当時は子供向け番組とはいえ、トンがった人たちが作っていたんでしょうね(いい意味で)。
大人になったら~なんになる~♪
ドリィ~ミィ~夢がきっとかなうわぁ~♪
………………
…………
………
涙しかでてこねぇぇぁぁぁ!!
幼稚園の時クリーミーマミとかと同時に好きだった
2部はあまり覚えてないんですよね。
車に轢かれて生まれ変わり
異世界転生もの
魔法少女にマスコット
変身
色んなものの原点が詰まってたんやなぁ。
観る層は違うけど、ザンボット3と同じもの感じました。
という回もなかなか衝撃的だった
二作目で二人が会う話が好きです!
でも海モモは映画版になると凄くシリアスの悲しい話が多かったような…
自分の中で二部は海モモの方だった
スポンサーに振り回されるクリエイターさん達は気の毒ですね
そういえば近年ではスポンサー無しでやりきった迷作もあったり…
おふたりが子ども向け作品でありながら
いかに真剣に作品創りに打ち込んでいたかの現れだよね
ミンキーモモの第二部は当時意味がわからなかった。スポンサーもおもちゃ売ってるくせに、子供のことじゃなくて、金のことしか考えてないんだな。
これも当時子供だった私はショックだったなー。
おもちゃの売れ行きが悪くなって打ち切りというところも一緒でしたか。
スポンサーへの当てつけだったんだろうなぁ。
そこにいたるまでのストーリーは全く覚えていないけど…
多分それまで楽しく見てたのに主人公が引かれてびっくりしたアニメとしてしか記憶に残らなかった
ミンキーモモの変身ダンス好きでした。
小学生ながら興奮した。パ◯ツに色塗る時。
組み立て用と保管用に二つ買った気がするけど、どこ行ったんだろう保管用…
だから、まさか主人公が死ぬとは思いませんでした。
その後のストーリーは、何を見せられてるのかな?つまらない、という感想でした。
2部であれだけ鬱陶しかったカジラが、たくましいドラゴンになるんですよね!
千葉繁さんのシリアスな優しい声に、惚れました!!
あれから早や40年…歳とる訳だ。
全く記憶がないのだが…
まぁ第一部最終回も、モモが死んだのは憶えていたけど交通事故だったっけ?くらいの記憶なのであやふやなのですが
モモの交通事故と、ビックリマンのアニメが急に終わった時は何が起こったか理解出来ず、頭真っ白の船場吉兆でした。
子供心に途中から暗い気持ちで観ていた記憶だけがあり、何故暗い気持ちで観ていたのか記憶にありませんでした…この文章を読んでいてストーリーの記憶が蘇りました。
トラウマになってます。
どこかに住んでいる人間の女の子になったモモが18歳になって自分の夢をかなえることで、フェナリナーサが地上に降りてくる日を迎えたからです。
いいお話だったと今でも思い出深い作品。
子供心にキャ!?って思ったのが、大人モモがライダースーツを着て、胸元のチャックを上げるシーン。
ドキドキしました。
正当な続編、マリンナーサのミンキーモモは明るくて、楽しい作品だったな
でも、最初の作品を超えることができなかったな
ミンキーモモはリアルに観ていて衝撃でした。
その結果良くも悪くも印象に残る終わり方となりました。
モモがカウンターで食事していた記憶が残ってる。
当時は座卓で食事していたので、カウンターにすごく憧れた。
大人になって長年憧れだったカウンター付きの家に住んだけど、不便ですぐに使わなくなってしまったけど。
自分の観てたアニメで忘れられないのがボスコアドベンチャーというアニメで、ヒロインの水の妖精の王女が、自分の命を犠牲にして世界を救うっていうラストだった。
好きなヒロインだったからこんな形でお別れというのにショックすぎて……
葦プロダクションとポピー(バンダイ)の努力と勇気と根性いう特権を持ってたからなんでしょうね。
テレ東でなければ実験的要素もあったアニメも生まれなかったであろう。
其の後のクリーミーマミ等、魔法少女物に影響を与えた作品だと思う。
東映作品以外では初めての魔法少女物な事に意外性を感じた。
当時見てた印象は、アラレちゃんと並行で演じられた小山茉美さんの大人の声は良かった。
小山茉美さんの大人の声はキシリア・ザビ以外に聞いた事が無かったので。
小山茉美さんのキシリア・ザビの声とミンキーモモでの大人の声は良いですね。
そこまで悲しさをはらんだ話だったとは、この記事で初めて知ったほどです。
当時の幼い女児へのウケがそれほどでもなかったのは、話のわかりにくさもあったのかもしれません。
クリーミーマミっていうのもあったと思うけど、これの後なのかな。大人の女性に返信する設定とか似てたと思う。
だから、ポケモンもサトシが交通事故にあって、サトシは転生して夢を見て、ピカチュウは悲しみの化身という話になると思ってました(笑)
首藤は海モモも、ようこそようこもかなり前衛的なオチにしてたし、ポケモンもただでは終わらんと思っていたが、若くして亡くなってしまったんよねえ。
最終回で事故死は壮絶でした。
プリキュアの最終回で、子供を産むってシリーズもあったようですが、それの比ではない衝撃でしたね。
ママを誤魔化して家を出て、その男性と待ち合わせの場所に走って向かうモモでしたが、結局走るのを辞めてトボトボと帰ってしまいます。
結局、魔法で大人になったモモは、モモであってモモではないので、大人の姿で出会った男性と会ってどうするんだってのがモモにあったと言う展開でした。
記憶が曖昧でちょっと違うかもしれませんが、この話も「夢のフェナリナーサ」に繋がる伏線だったと思っています。
当時、大人モモが好きだったけど、従姉は変身前の素顔のモモが好きだといってるのをいまでも覚えてる。
本作は内容がかなりぶっとんでて、思わすホッコリする日常エピソードもあれば、手に汗握る痛快アクションもあって、魔法少女物=少女向けにこだわらない、万人受けする間口の広さがあった。
巨大ロボミンキーナーサの回は特にお気に入り。
だから、毎週楽しく見てたのに、まさか車に轢かれてに死ぬなんて・・・
その前が通常回で、なんの不穏な空気もないから、余計に不意打ち食らったようで、かなりショックを受けた。
その後も続いたけど、死んだ事実は変わらないから、ショックを引きずったまま見ていた。
最終回を部活で見れなかったけど、夢に見るくらい、悔やんだな。
最終回は衝撃過ぎてトラウマでしかない。
2部も見てたけど、何もなかったかのようにモモがいるのか不思議だったし、結局夢オチだったのも悲しかった。
大好きだったけど、ミンキーモモって聞くと悲しい気分になるので辛い。
夢って与えるものではなく、自分で叶えるもの、モモがそれを体現するために生まれ変わって、人としての人生で夢を見つけるという終わり方は、大人の事情でやむなくとはいえ、結果としては最高の終わり方だったと思います。
同時期のマジカルエミも舞が自らエミの能力を返して、1人のマジシャンとして歩みだす終わり方をしたので、この時代の世相を反映してるのかも知れません。
ただ個人的には空モモよりも海モモの方がより思い入れが強いです。というのもコレをきっかけに本格的に林原さんのファンになり、大好きな岡崎律子さんを知る事が出来たからです。
嬰児がモモの生まれ変わりだから良かったものの、そうでなかった場合、長じて自分の名の由来を知った時、その子は親の愛をどう捉えるだろうかと。
そんなことを考えてしまうくらい、現実を突きつけられた最終回だった。
その回の一つ前に、お供の動物たちが拐われて、助けるために犠牲者が出て怒りで魔法が暴走するモモが怖かった。
その直前にペンダント壊れたけど、あのステッキは魔法を❝使う道具❞ではなくて、❝制御する道具❞だったのかもしれない。
あの回は、突如画面が白黒になって弔いの場面が続き、その夜は何か穴が開いたような気分になりった。
リボンのステッキを持っていたけど、その後しばらく柄の星の部分にプリントされたモモの肖像を見ると悲しくなっていけなかった。
あれは今にして思えば、「喪」という概念を初めて覚えたときだったのだろう。
第二部は、それまでに比べると小話風でちょっとスケールが小さくなった感が。
フランダースの犬では泣いた記憶があるのに。
そういえば当時確かに女子小学生にはあんまり人気無かったけど、海外のオタの友達にもこのアニメ好きって方がいて驚いたな。
なんとなく歌を聞いた覚えが…
もしかして、
♪ラブラブミンキーモモお願い聞いて~(ミンキモモ←コーラス)
とかいうエンディングソングではありませんでしたか?
倒されて地中深く落とされちゃったけど
なぜOPだけ知っているのだろう?
ファミコン買ってもらえない家だったので、ひたすらそれで遊んでいた思い出…
ほとんど記憶に残っていないけど、そんな悲惨な最終回だったのか…(汗)
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